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着弾距離説 ちゃくだんきょりせつcannon shot rule

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

着弾距離説
ちゃくだんきょりせつ
cannon shot rule

領海の幅員を,沿岸に設置された大砲の着弾距離の限度とする説。バインケルスフークが『海洋主権論』 (1702) において唱えた。その根拠は,領海の領有は陸地から支配できる限度までであり,陸地の支配の限度は武力の及ぶ限度と考えられた点にある。同説は広く支持されたが,当時の技術水準では大砲の着弾距離が3カイリであることから3カイリ説が唱えられるようになった。しかし,19世紀後半に大砲の着弾距離が3カイリを越えるようになると,着弾距離説3カイリ説は,領海の幅を拡大あるいは制限するための異なる機能を果すようになった。

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世界大百科事典内の着弾距離説の言及

【バインケルスフーク】より

…彼の国際法理論は,グロティウスをその基礎として継承するが,国際慣行と条約を重視して具体的な問題を分析する徹底して実証主義的なものであった。主著の一つ《海洋主権論》(1702)では,領海の範囲についていわゆる着弾距離説を初めて提唱した。すなわち,領海は陸地からの支配の及ぶ所までであるとし,大砲の弾丸の届くまでの距離を領海の限界とした。…

【領海】より

… 領海の幅に関しては,各国の漁業や軍事上の利害が対立して,長い間不統一であった。18世紀の初めオランダのバインケルスフークが沿岸からの大砲の着弾距離をもって領海の範囲とする説(着弾距離説)を唱えた。18世紀末には,当時大砲の射程距離の極限値と考えられていた3カイリを領海の幅とすることが主張された(3カイリ説)。…

※「着弾距離説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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