極度の眠気が襲ったあとに、意識しない間にごく短時間の眠りに落ちること。その時間は1~2秒とごく短いもので、フラッシュ睡眠あるいはフラッシュスリープともよばれる。睡眠不足が第1の原因であるが、瞬眠は、ほとんどの人にとって、深夜の体温がもっとも低くなる時間帯や、とくに昼過ぎの午後の決まった時間帯に起こりやすいとされる。深夜に車を運転中の居眠り事故や夜勤中の事故が多いのもこれが原因とされ、午後の会議でつかのま意識が飛んで議論の内容を思い出せないなどのケースはだれもが経験することである。しかし、この特定の時間帯を過ぎると眠気をまったく感じなくなるのも大きな特徴である。また、同じ作業を単調に繰り返す環境などでも周期的に眠気に襲われるとされる。さらに、体温の変化も瞬眠と深くかかわっていると考えられ、運動をしているときや入浴しているときは体温が上昇し、交感神経が活発に働いて覚醒した状態にあるが、体温が下がっていくときに眠気が起こる。これにはヒトのからだの生体リズムも関係すると考えられている。
[編集部 2016年7月19日]
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