矢護山(読み)やごやま

日本歴史地名大系 「矢護山」の解説

矢護山
やごやま

阿蘇外輪山南西部の一角にあって標高約九四〇メートル。矢護山は矢越山やこしのやまとして歌によまれ、「檜垣嫗集」に「君が射し昨日の的のあたらぬは矢越山のあればなりけり」とある。「国誌」には「弥護山 旧ハ矢越山ト云」とある。真木まき集落からの登山道沿い、標高約六〇〇メートルの所に矢護山無動むどう寺跡が残る。「国誌」に「無動寺弥護山蓮華院 開基年代宗旨等不分明 桓武帝御宇禎快上人草創スト云リ本尊不動明王也当山ニ八峯八谷アリ往時ハ谷毎ニ僧坊十六坊アリシト云」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android