改訂新版 世界大百科事典 「矢集蟲麻呂」の意味・わかりやすい解説 矢集蟲麻呂 (やずめのむしまろ) 奈良時代の学者。生没年不詳。箭集,虫麻呂にもつくる。721年(養老5)明法(明法道(みようぼうどう))の功により塩屋吉麻呂とともに恩賞をうけた。ときに正六位上。のち外従五位下に昇叙される。養老律令の撰修に加わり,功田5町を下賜された。732年(天平4)9月大判事に任官し,同年10月大学頭に遷任している。《懐風藻》に漢詩が2首とられている。詩才もある法律の大家で,《藤原家伝》下に当時の宿儒の一人とされている。執筆者:森田 悌 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by