知手村(読み)しつてむら

日本歴史地名大系 「知手村」の解説

知手村
しつてむら

[現在地名]神栖町知手

鹿島灘沿岸にあり、北は奥野谷おくのや村、南は日川につかわ村。村の東に砂丘が発達する。天正一九年(一五九一)佐竹氏の一族東義久の知行地となり、文禄四年(一五九五)の中務大輔当知行目録(秋田県立図書館蔵)に「五百八十五石五斗九升 おきのや・志つて・柳ほり」とある。慶長七年(一六〇二)に佐竹氏の秋田移封により安房館山藩里見氏領となり、同一五年七月二六日の里見忠義寄進状(鹿島神宮文書)に「御社領二百石并神宮寺・大宮司へ進候百石、合参□斛、知手村知行替之事承候間、於于佐田村之内、右之通令寄進候」とあり、里見氏は鹿島神宮・神宮寺・大宮司に同一一年に寄進した当村の三〇〇石(「里見梅丸寄進地替地注文」鹿島神宮文書)佐田さた(現鹿島町)に知行替している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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