島根県のほぼ中央部、簸川郡(ひかわぐん)にあった旧町名(佐田町(ちょう))。現在は出雲市(いずもし)の南西部を占める地域。1956年(昭和31)須佐(すさ)村と窪田(くぼた)村が合併し、旧村名の1字ずつをとって佐田村が成立。1969年町制施行。2005年(平成17)出雲市と合併した。国道184号が通じる。中国山地にあり、神戸(かんど)川が地域を貫いて北流する。出雲(いずも)市の市街地へはバスで連絡する。農林業を主とし、肉用牛(佐田和牛)の肥育が盛ん。シイタケ、クリを特産する。過疎化現象が著しい地域で、縫製工場やアルバム製造工場などが誘致された。地域の中央にある須佐神社の本殿は代表的な大社造建築で県指定の文化財。また8月15日に行われる念仏踊は切明(きりあけ)神事とよばれ、県の無形民俗文化財。
[石橋忠男]
『『佐田町史』(1976・佐田町)』
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…人口4534(1995)。佐田岬半島の先端部を占め,北は伊予灘,南は宇和海に面し,西は豊予海峡を隔てて大分県佐賀関町に対する。伊予灘側の二名津(ふたなづ),宇和海側の佐田は,近世には避難港,中継港であり,佐田には舟番所が置かれた。…
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