知由(読み)しるよし

精選版 日本国語大辞典 「知由」の意味・読み・例文・類語

しる【知】 由(よし)

  1. ( ━する ) 領有するつながりや関係があること。知行する縁があること。
    1. [初出の実例]「平城(なら)の京、春日の里にしるよしして、狩に往にけり」(出典伊勢物語(10C前)一)
  2. 知り合うつて。知る縁故。また、そのゆかりのある人。知りあい。
    1. [初出の実例]「殷富門院、皇后宮と申しし比、その御方にさぶらふ上臈の、しるよしありて」(出典:建礼門院右京大夫集(13C前))
  3. 知る手がかり、方法。
    1. [初出の実例]「当局者以外に誰も知るよしもなかったが」(出典:夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第二部)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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