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建礼門院右京大夫集 ケンレイモンインウキョウノダイブシュウ

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デジタル大辞泉の解説

けんれいもんいんうきょうのだいぶしゅう〔ケンレイモンヰンウキヤウのダイブシフ〕【建礼門院右京大夫集】

鎌倉初期の私家集。2巻。建礼門院右京大夫の自撰。貞永元年(1232)ころ成立。亡き愛人平資盛(たいらのすけもり)への追憶を主題とする歌約360首を日記的に収めたもの。

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百科事典マイペディアの解説

建礼門院右京大夫集【けんれいもんいんうきょうのだいぶしゅう】

鎌倉初期の歌集。高倉天皇の中宮建礼門院に仕えた右京大夫〔1157ころ-?〕(藤原伊行(これゆき)女)の家集で,自叙伝的歌日記の性格をもつ。宮中の様子,平家の栄華と没落,平重盛の次男資盛(すけもり)との恋愛と死別等を記す。
→関連項目山路の露

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世界大百科事典 第2版の解説

けんれいもんいんのうきょうのだいぶしゅう【建礼門院右京大夫集】

私家集。鎌倉初期の成立。2巻。総歌数350余首。作者は能書の家として名高い世尊寺家に生まれ,高倉天皇の中宮平徳子(のちの建礼門院)に仕えた建礼門院右京大夫(生没年不詳)。父は藤原伊行(これゆき),母は箏の名手夕霧。歌集といっても平重盛の次男資盛(すけもり)との悲恋の追憶が主題となっていること,また長文の詞書や,序と跋がつけられほぼ年代順に配列されている点,より日記文学に近いものである。上巻は平家の公達その他の殿上人との親交を含む華麗なる宮仕え生活を美しく描き,また歌人で似絵の大家藤原隆信との恋愛をも織り込むが,中心は資盛との楽しく,また悩み多かった恋愛である。

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大辞林 第三版の解説

けんれいもんいんうきょうのだいぶしゅう【建礼門院右京大夫集】

家集。二巻。建礼門院右京大夫の自撰。1232年頃成立。平資盛すけもりに愛された作者が、平家滅亡後、悲哀をこめてその追憶を日記的に書きつづったもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

建礼門院右京大夫集
けんれいもんいんうきょうのだいぶしゅう

平安末期、高倉(たかくら)天皇の中宮建礼門院(平徳子)に仕え右京大夫とよばれた女房の家集。作者は生没年不明だが、1152、53年(仁平2、3)ごろから55年(久寿2)ごろの出生と推定されよう。父藤原伊行(これゆき)は、行成から6代の後裔(こうえい)で世尊寺(せそんじ)流の能書、箏(こと)の上手、著書に『源氏物語釈(しゃく)』がある。母夕霧は大神(おおみわ)基政の女(むすめ)、当時琴(こと)ひきとして著名。1234年(天福2)6月『新勅撰(ちょくせん)和歌集』撰進のおりに、晩年の作者は、藤原定家(ていか)から編纂(へんさん)資料として作品の提出を求められた。このころまでに本集は成立していたと思われる。現存伝本は九州大学図書館蔵本の系統と群書類従所収本の系統とに大別され、九大本が最善本とみられている。
 内容は平家一門の栄耀(えよう)、源平争乱、平家壊滅という時代的な悲劇を背景とした作者と平資盛(すけもり)との恋愛が主軸で、公達(きんだち)との生別死別の悲嘆に耐えて乱世を生きなければならなかった心情の詠出350余首(贈答歌を含む)が、長文の詞書(ことばがき)でつづり合わされ、ここに作者の生涯の軌跡をたどることができる。[糸賀きみ江]
 我が心うきたるままにながむればいづくを雲のはてとしもなし
『久松潜一・久保田淳校注『建礼門院右京大夫集』(岩波文庫) ▽糸賀きみ江校注『新潮日本古典集成 建礼門院右京大夫集』(1979・新潮社)』

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