精選版 日本国語大辞典 「建礼門院右京大夫集」の意味・読み・例文・類語
けんれいもんいんうきょうのだいぶしゅう ケンレイモンヰンウキャウのダイブシフ【建礼門院右京大夫集】
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平安末期、高倉(たかくら)天皇の中宮建礼門院(平徳子)に仕え右京大夫とよばれた女房の家集。作者は生没年不明だが、1152、53年(仁平2、3)ごろから55年(久寿2)ごろの出生と推定されよう。父藤原伊行(これゆき)は、行成から6代の後裔(こうえい)で世尊寺(せそんじ)流の能書、箏(こと)の上手、著書に『源氏物語釈(しゃく)』がある。母夕霧は大神(おおみわ)基政の女(むすめ)、当時琴(こと)ひきとして著名。1234年(天福2)6月『新勅撰(ちょくせん)和歌集』撰進のおりに、晩年の作者は、藤原定家(ていか)から編纂(へんさん)資料として作品の提出を求められた。このころまでに本集は成立していたと思われる。現存伝本は九州大学図書館蔵本の系統と群書類従所収本の系統とに大別され、九大本が最善本とみられている。
内容は平家一門の栄耀(えよう)、源平争乱、平家壊滅という時代的な悲劇を背景とした作者と平資盛(すけもり)との恋愛が主軸で、公達(きんだち)との生別死別の悲嘆に耐えて乱世を生きなければならなかった心情の詠出350余首(贈答歌を含む)が、長文の詞書(ことばがき)でつづり合わされ、ここに作者の生涯の軌跡をたどることができる。
[糸賀きみ江]
我が心うきたるままにながむればいづくを雲のはてとしもなし
『久松潜一・久保田淳校注『建礼門院右京大夫集』(岩波文庫)』▽『糸賀きみ江校注『新潮日本古典集成 建礼門院右京大夫集』(1979・新潮社)』
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