知能指数の恒常性(読み)ちのうしすうのこうじょうせい(その他表記)constancy of intelligence

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「知能指数の恒常性」の意味・わかりやすい解説

知能指数の恒常性
ちのうしすうのこうじょうせい
constancy of intelligence

通常,ある時点で特定個人について測定された知能指数IQの値が,以後種々の時点で測定しても,多少誤差を除けばほぼ一定に保たれることをさす。したがって,ある時点で測定された特定個人の IQの値はその後の当該個人の値に対してある程度の予測性をもつ。ただし,この予測性はおおよそ6~7歳以降次第に高まるが,幼児期では低い。かつてはこの恒常性事実によって IQが知的能力の素質的な側面を示すものと考えられたが,現在ではこの考え方は一般的に支持されてはいない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む