石原郷(読み)いしはらごう

日本歴史地名大系 「石原郷」の解説

石原郷
いしはらごう

和名抄」高山寺本・刊本とも訓を欠く。「三代実録」元慶七年(八八三)二月二一日条に「山城国□□野、自故治部卿賀陽親王石原家以南、至赤江崎、承和元年以降、百姓不能漁猟、重加禁」とあり、賀陽親王が本郷に別業をもっていたことが知れ、永久元年(一一一三)一二月日付玄蕃寮牒案(柳原家記録)には、中尾なかつら陵の陵戸田として石原郷がみえ、「角神田里・跡田里・上鳥里・石原里・川副里・上石原里・下布勢里・下石原里・飛鳥田里」の里名が知られる。また長元六年(一〇三三)三月一〇日付紀伊郡司解案(神田喜一郎氏旧蔵文書)では権大納言殿御領とあり、「下石原西佐里・下佐比里・上佐比里」の里名がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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