日本歴史地名大系 「石川山」の解説 石川山いしかわやま 秋田県:山本郡峰浜村石川村石川山石川の東部の緩やかな山地で、三階滝下(さんがいたきした)・夏井沢(なついざわ)・大野(おおの)を総称する。南には藤切台(ふじきりだい)・国見(くにみ)山(現能代市)、東北には常盤(ときわ)山(現能代市)などの草飼入会地が続く。米代川北岸諸村の重要な入会地であった。延享元年(一七四四)の石川村久喜沢村山願被仰渡御書付之写(見上家文書)によれば、稲子沢(いなこざわ)・小手萩(こてはぎ)・内荒巻(うちあらまき)、外荒巻(そとあらまき)・比八田(ひはた)・小土(こづち)・栗山(くりやま)・須田(すだ)・落合(おちあい)・朴瀬(ほのきせ)・荷八田(にはた)・真壁地(まかべち)・竹生(たこう)・吹越(ふつこし)(現能代市)の一四ヵ村は、以前から石川山と久喜沢(くきさわ)村の国見山へ薪柴萱の入会をしていたが、享保一八年(一七三三)に稲子沢・内荒巻・外荒巻の三ヵ村が石川村に妨害されて争論となり検使の願を出した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by