入会山(読み)いりあいやま

精選版 日本国語大辞典 「入会山」の意味・読み・例文・類語

いりあい‐やま いりあひ‥【入会山】

〘名〙 一定村落の住民が植物などを共同採取する山。慣行によって村中が共用する山と、二か村以上の村が共用する山、または入会権のない村が地元村に採取料を出して使用する山などがあり、近世では領主の御林や個人持ちの山林を入会とする場合もあったが、これらの山には山役、山年貢山手米、銭などの名目による軽租を課されるのを普通とした。入山(いりやま)。入込山(いりごみやま)野山

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「入会山」の意味・わかりやすい解説

入会山
いりあいやま

共有山」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の入会山の言及

【割山】より

…山割りとも山分けともいう。一定林野の木草を共同的に採取する入会山(いりあいやま)を,有権者個々に区分または分割することであるが,農地の〈地割〉と同じように,(1)所定の利用期間が過ぎると山の割替えを行う時限方法と,(2)入会山を有権者各自に永久分割する山分け方法とに大別される。ともに木草を採取するうえの不均衡を是正し,その均分化を図る手段であるが,人口増に伴う農地開発が進むにつれて,入会地は一般に縮小するのに対し,入会採取物(肥・飼料の草や薪炭材など)への需要は反対に増大するところから,いきおい木草の濫採と競合を生じがちになる。…

※「入会山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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