知恵蔵mini 「石棺化」の解説 石棺化 原子力発電所で事故が起きた際、燃料デブリ(=原子炉燃料が溶融し、原子炉構造材や制御棒と共に冷えて固まった堆積物)ごと原子炉建屋をコンクリートなどで封じ込め、廃炉にする対応策のこと。1986年にロシアで起きたチェルノブイリ原発事故の際、この処置が採用され、呼称が定着した。2016年7月13日、原子力損害賠償・廃炉等支援機構が公表した東京電力福島第1原発の廃炉作業に関する計画書内で「石棺化」を行う選択の余地があるとした内容を盛り込んだ。これに対し福島県は「石棺化は復興をあきらめることと同義語だ」として強く抗議を行った。 (2016-7-20) 出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報