岩石学辞典 「石榴石橄欖岩」の解説 石榴石橄欖岩 40%以上の橄欖石を含む深成岩で,パイロープ成分に富む石榴石,斜方輝石,斜方輝石を伴う顕晶質の集合体がダン橄欖岩(dunite)の中に層状に含まれている.エクロジャイト層に伴われることもある.またアルカリ玄武岩中の包有物としてあるいは火山砕屑物に伴われる火山弾として見られることがある.地球の非常に深い部分でおそらくマントル部分に由来するものと考えられる[Boyd : 1970].石榴石橄欖岩は単に石榴石を含む橄欖岩というだけの意味ではなく,地球のマントル構成物質の一つとしての考えられている意味から,独立した岩石名として扱われている岩石である.石榴は“ざくろ”のこと.ざくろを柘榴とも書くが,これは誤用である. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報