石炭袋(読み)せきたんぶくろ(その他表記)Coalsack

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「石炭袋」の意味・わかりやすい解説

石炭袋
せきたんぶくろ
Coalsack

南半球天の川一部を隠している暗黒星雲星間塵の集まり。みなみじゅうじ座β星の南にあり,肉眼でも観察できるが日本からは見えない。地球からの距離約 500光年。

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世界大百科事典(旧版)内の石炭袋の言及

【コールサック】より

…みなみじゅうじ座にある暗黒星雲。石炭袋とも呼ばれる。星間空間には一辺100mの箱の中に平均1個程度の星間塵がある。…

【星雲】より

…プレヤデスの写真には,それぞれの恒星の近くにはけで掃いたような反射星雲が見えるのは,この時期にあたる。
[暗黒星雲]
 オリオン座の馬頭星雲,みなみじゅうじ座の石炭袋などが有名である。天の川の明るい星野光を背景にして,その光を遮り覆い隠しているのが暗黒星雲である。…

※「石炭袋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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