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暗黒星雲 あんこくせいうん dark nebula

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知恵蔵2015の解説

暗黒星雲

星雲」のページをご覧ください。

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デジタル大辞泉の解説

あんこく‐せいうん【暗黒星雲】

銀河系内星雲の一。低温で光を出さないガスや微粒子集まり。背後の星の光を遮るため、そこだけ暗黒に見える。馬頭星雲(ばとうせいうん)など。

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百科事典マイペディアの解説

暗黒星雲【あんこくせいうん】

天の川のところどころ穴が空いたように星数が少ないところ。光をさえぎるガス体や微粒子で構成され,天の川からの光を吸収するため,そこだけ星の見えない暗黒部分となる。
→関連項目星間物質

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世界大百科事典 第2版の解説

あんこくせいうん【暗黒星雲 dark nebula】

天の川にはところどころ穴が空いたように星数の少ないところがある。これを暗黒星雲という。星間塵によって背景の星の光が吸収散乱されているのが原因である。オリオン座の馬頭星雲,南天のコールサックはくちょう座北アメリカ星雲ペリカン星雲の間のように散光星雲を背景にして見られるものも多い。暗黒星雲の大きさは,100光年以上のものから,0.2光年くらいの小さいものまである。大きな暗黒星雲では星間塵の密度は希薄で,小さな暗黒星雲では星間塵の密度が高く,その背景にある星の明るさは1等級から5等級の減光を受ける。

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大辞林 第三版の解説

あんこくせいうん【暗黒星雲】

自ら光を発しないで、背後の星雲や星の光をさえぎっていることによりその存在が認められる星間雲、特に塵の多い分子雲。天の川の中にある蛇遣い座暗黒星雲、オリオン座の馬頭星雲などが有名。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

暗黒星雲
あんこくせいうん
dark nebula

星間物質に含まれる星間塵(ダスト)によって背後の星雲や星の光が隠されている場合,その暗黒の部分をいう。分子雲(星間分子ガス雲)と同じもので,主体は水素分子からなる低温のガス雲。電波では星間分子が出す分子線で,また遠赤外線ではダストが出す赤外線で輝く。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

暗黒星雲
あんこくせいうん
dark nebula

星間物質中のダスト(塵(ちり))が天体からの光を吸収し遮ることにより、空の上で周辺より暗く(黒く)見える部分のこと。暗黒物質(ダークマター)とは無関係。大きさは1分角以下のものから数度角にわたるものもあり、その形状も不規則で多様である。天の川に沿って観測される。
 暗黒星雲には、低温度の星間物質が濃く集まっている。その主成分は水素分子で、ダストは1%以下である。典型的な水素分子密度は1立方センチメートルあたり、1000ないし1万個で、温度は絶対温度10K程度である。質量は太陽質量程度のものから、その1万倍以上のものまである。電波観測から、暗黒星雲の中にさまざまな分子があることも知られている。このため、暗黒星雲は分子雲ともよばれる。ただし、暗黒星雲は可視光での見え方によって定義されるのに対し、分子雲は電波観測から定義されるので、その大きさや広がりは一致するわけではない。分子雲があってもそれを照らす星がなければ暗黒星雲としては見えない。暗黒星雲は星生成領域にあり、しばしば、発光星雲や反射星雲などと混在している。
 星は暗黒星雲の中で生まれるが、可視光では強い吸収のためにそのようすはほとんど見えない。吸収の少ない近赤外線で見ると、暗黒星雲の奥深くで誕生したばかりの星々の存在がわかる。また、さらに波長の長い中間赤外ないし遠赤外線で見ると、星間物質中のダストから発する熱放射によって暗黒星雲が「輝いて」見える。ハッブル宇宙望遠鏡などで、紫外線、可視光、赤外線を総動員して高分解能の写真をとると、暗黒星雲の中で生まれた大質量星からの強力な紫外線によって星間物質の一部が昇華して、密度の高い部分だけが柱状に残る構造や、生まれたばかりの星からジェットが噴き出しているようすなどが見られる。[岡村定矩]

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世界大百科事典内の暗黒星雲の言及

【星雲】より

…第2は星間固体微粒子が近傍の恒星の光を反射散乱して輝いているもので反射星雲という。第3は星間固体微粒子の濃密な部分が一般星野の光を覆い隠して暗黒星雲として見える。これらの輝線星雲と反射星雲と暗黒星雲は,それぞれ独立に現れることもあるが,それらは同一の領域に入り乱れて見えている場合が多い。…

【星間物質】より


[星間塵]
 昔から,天の川の中に見える黒い部分は,天の川の星の光をその前にある星間塵が遮っていると考えられていた。〈ダスト雲〉と呼ばれるが,〈暗黒星雲〉というもっと神秘的な名まえもある。その形から〈馬頭星雲〉とか〈コールサック(石炭袋)〉といったおもしろい名まえがついている。…

【赤外線天体】より

…この放射は星をとりまく塵粒子(星間塵)が星の光を吸収し,あらためて波長の長い赤外線として再放出するものと考えられている。一方,オリオン星雲をはじめ数多くの暗黒星雲の中に200~300Kという温度をもつ天体が発見されている。これらの天体は星間ガスの収縮によってできた生まれたての星(原始星)だと考えられている。…

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