ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「石炭酸中毒」の意味・わかりやすい解説 石炭酸中毒せきたんさんちゅうどくphenol poisoning 石炭酸 (フェノール) は消毒薬として用いられるので,皮膚から吸収されるほか,自殺の目的で飲み込んで,中毒を起すことがある。2~3%の溶液が皮膚の深部に侵入すると,フェノール壊疽を生じる。誤飲すると,口内,食道,胃に白色の痂皮を形成する。さらに深く吸収されると,呼吸麻痺,昏睡,めまい,耳鳴りが起り,腎臓も侵される。さらに,虚脱状態に陥って 10~60分で死亡する。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by