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耳鳴り ミミナリ

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デジタル大辞泉の解説

みみ‐なり【耳鳴り】

実際には音がしていないのに、耳の奥で何かが鳴るように感じられること。頭部外傷・耳の病気・高血圧などの際に現れる。耳鳴(じめい)。

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百科事典マイペディアの解説

耳鳴り【みみなり】

耳鳴(じめい)とも。外界に音源が存在しないのに音が聞こえる症状。統合失調症精神分裂病)で音や声がはっきり聞こえる幻聴と異なり,一般に難聴に伴う症状で,特にその初期症状として重要。

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家庭医学館の解説

みみなり【耳鳴り】

 耳鳴りは、周囲に音がないのに音が聞こえる症状をいいます。一般的には「ピー」「シー」「ジー」といった音が聞こえます。
 どちらかの耳で聞こえる人や、頭の中で聞こえる人がいます。
 耳鳴りの始まりは、難聴が急に進行するときのことが多く、難聴の進行が止まると、数年の間に徐々に軽くなる傾向があります。
 老人性難聴では、難聴が進行するときに耳鳴りが始まったり、大きくなったりし、その後ゆっくり消えていくのですが、また難聴が進行するので、新しく耳鳴りがおこったりします。
 たいへん少ないのですが、耳鳴りが、脳腫瘍(のうしゅよう)などの、治療が必要な病気の症状のことがあります。
 耳鳴りがおこったり、急に大きくなったりしたときは、耳鼻咽喉科(じびいんこうか)の診察を受けておくと安心です。CT、MRIなどの検査で、脳腫瘍がないことを確認します。
 75歳をすぎたお年寄りの20%以上の人に、耳鳴りがあると推定されます。いろいろな病気や生活歴が耳鳴りの原因となって、それが続いているのです。
 耳鳴りは、気にすると大きくなり、慣れてくると、ほとんど気にならなくなります。高齢者の耳鳴りは、少ないものではなく、また、心配するようなものは少ないのです。
 急に耳鳴りがおこったときには、耳鼻咽喉科で診察を受け、治療が必要な病気がないか確認しましょう。原因となる病気がないときは、できるだけ慣れるようにするとよいでしょう。

みみなり【耳鳴り】

 その人のまわりでは、音源となるものがないのに、耳の中で音を感じる聴覚現象を、耳鳴(みみな)り(耳鳴(じめい) Tinnitus)と呼びます。
 耳鳴りは、ほとんどの人が経験するもので、無響室(むきょうしつ)や静かな部屋に入ると感じることもあります。また、貧血の前兆として耳鳴りを感じることや、アスピリンを服用すると耳鳴りを感じることがあります。
 一時的な耳鳴りは、健康な人でもよく感じますが、持続する場合や、だんだんひどくなる場合は、重大な病気がかくれていることもありますので、注意しなければなりません。ただし、耳鳴りのほとんどは、はっきりとした原因がまだわかっていません。
 日常生活にさしさわるような病的な耳鳴りを感じるときは、耳鼻科(じびか)を受診しましょう。
◎耳鳴りの分類
 大きく分けると、本人しか感じない自覚的耳鳴(じかくてきじめい)と、他人にも聞こえる他覚的耳鳴(たかくてきじめい)があります。
■自覚的耳鳴(じかくてきじめい)
 耳鳴りの多くは、自覚的耳鳴です。この自覚的耳鳴は、一種の聴覚異常感で、難聴(なんちょう)(「難聴」)にともなっておこることが多くあります。感音難聴(かんおんなんちょう)にともなっておこる耳鳴りでは、高音の「キーン」「ピー」などの音やセミの鳴き声のような音が聞こえることが多いといわれます。一方、伝音難聴(でんおんなんちょう)にともなう場合は、低音の「シャー」「ザー」といった音が聞こえることが多いようです。
 このほかに、難聴をともなわないものもあり、無難聴性耳鳴(むなんちょうせいじめい)と呼ばれます。
■他覚的耳鳴(たかくてきじめい)
 他覚的耳鳴は、耳鳴りのある側の耳にゴム管を入れると、ほかの人にも聞きとれます。音の原因は、耳のまわりの筋肉が収縮する際の雑音が「カチカチ」「コツコツ」と聞こえるものや、血管内の血流による雑音が聞こえるものがあります。
◎原因となるおもな病気
 一般的に、高音の耳鳴りは内耳性(ないじせい)や中枢性(ちゅうすうせい)の病気によるものが多く、低音の耳鳴りは中耳(ちゅうじ)の病気によるものが多いとされています。
①外耳の病気
 耳垢栓塞(じこうせんそく)(「耳垢栓塞」)、外耳道異物(がいじどういぶつ)(「外耳道異物」)
②中耳の病気
 急性化膿性中耳炎(きゅうせいかのうせいちゅうじえん)(「急性化膿性中耳炎」)、慢性化膿性中耳炎(まんせいかのうせいちゅうじえん)(「鼓膜穿孔(慢性化膿性中耳炎/単純性中耳炎)」)、上鼓室炎(じょうこしつえん)、耳硬化症(じこうかしょう)(「耳硬化症」)
③内耳の病気
 内耳炎(ないじえん)(「内耳炎/ウイルスによる内耳障害」)、メニエール病(「メニエール病」)、突発性難聴(とっぱつせいなんちょう)(「突発性難聴」)、老人性難聴(ろうじんせいなんちょう)(「老人性難聴」)、騒音性難聴(そうおんせいなんちょう)(「騒音性難聴/音響外傷」)、薬剤性難聴(やくざいせいなんちょう)(「薬剤性難聴」)など
④その他の病気
 聴神経腫瘍(ちょうしんけいしゅよう)(「聴神経腫瘍」)、くも膜炎、髄膜疾患(ずいまくしっかん)、脳腫瘍(のうしゅよう)(「脳腫瘍とは」)、動脈硬化(「動脈硬化症」)、高血圧(「高血圧(症)」)、低血圧(「低血圧(症)」)、血液疾患、糖尿病(「糖尿病」)、単純性甲状腺腫(たんじゅんせいこうじょうせんしゅ)(「単純性甲状腺腫」)、更年期障害(こうねんきしょうがい)(「更年期障害」)、貧血(「貧血とは」)、代謝障害など
◎耳鳴りの治療とは
 耳鳴りの治療法として、確かなものはまだありません。原因となる病気がある場合は、そのもとの病気を治療します。
 対症療法として、耳鳴りのもっとも多い原因となる疲労や睡眠不足、ストレスに対しては、ビタミン剤精神安定剤抗不安薬の服用を行ないます。
 そのほか、精神療法(バイオフィードバック)なども行なわれています。また、耳鳴遮蔽器(じめいしゃへいき)を使って、耳鳴りと同じ周波数の音を聞かせて一時的に耳鳴りを抑える方法も行なわれるようになっています。

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食の医学館の解説

みみなり【耳鳴り】

《どんな病気か?》
〈健康な人でも起こるが、長引くときは要注意
 外では音がしていないのに、耳の中で音を感じる聴覚現象を耳鳴(みみな)り(耳鳴(じめい))と呼びます。耳鳴りは健康な人でもよく感じますが、長く続いたり、めまい、発熱などをともなう場合は、医師の診察が必要です。
 耳鳴りは難聴にともなって起こることも多く、一般に、「キーン」「ピー」などの高音の耳鳴りは内耳(ないじ)や中枢性の病気による場合が多く、「シャー」「ザー」といった低音の耳鳴りは中耳(ちゅうじ)の病気による場合が多いとされています。
 耳鳴りを起こす病気には次のようなものがあります。
・外耳の病気/耳垢栓塞、外耳道炎、外耳道異物など
・中耳の病気/耳管狭窄症、耳硬化症、鼓膜穿孔急性中耳炎慢性中耳炎など
・内耳の病気/メニエール病、突発性難聴、騒音性難聴、内耳性難聴、老人性難聴など
聴神経、中枢聴覚路の病気/聴神経腫瘍、脳出血
・その他/心因性、更年期障害、薬物中毒
《関連する食品》
〈IPA、DHAを含む食品で血液の循環をよくする〉
○栄養成分としての働きから
 耳鳴りの症状がある場合、脳への血流を改善する治療をすると症状が改善されるようです。食事も、血液の循環をよくするIPA(イコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)、ギンコライドといった成分を含む食品をとるようにしましょう。また、血管を正常に保つ働きのあるレシチンも有効です。
 IPAやDHAは魚類の脂肪に多く含まれる脂肪酸で、IPAはイワシハマチ、サバ、サンマなどに、DHAはマグロ、ブリ、サバ、イワシなどに多く含まれています。また、シソ油などα(アルファ)リノレン酸を含む食品を摂取しても体内でIPAにかわり、IPAを経てさらにDHAも合成されます。
 ギンコライドはギンナンに、レシチンはダイズおよびダイズ製品や卵黄などに多く含まれています。

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世界大百科事典 第2版の解説

みみなり【耳鳴り tinnitus】

耳鳴(じめい)とも呼ばれ,外界に音源がないのに聴覚が生じる現象である。耳鳴りの多くは,本人にしか聞こえず,自覚的耳鳴と呼ばれるが,このほかに他人でも聞こえる耳鳴りがあり,他覚的耳鳴と呼ばれる。後者は,動脈瘤,動静脈奇形,血管腫瘍などの血管の異常が中耳や耳の近くにできていて拍動音が聞こえる場合や,耳管を開閉する筋肉や中耳の耳小骨についている小さな筋肉の痙攣(けいれん)性の動きにより起こる場合があるが,いずれもきわめてまれな病気である。

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大辞林 第三版の解説

みみなり【耳鳴り】

外界に音源がないのに雑音が聞こえる状態。耳の疾患やアルコール中毒・高血圧症などが原因。神経系が侵されると高調音が持続的に、伝音系が侵されると低調音が断続的に聞こえる。耳鳴じめい

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

耳鳴り
みみなり
tinnitus

耳や頭の中に実在する音を聴くことで、耳鳴(じめい)ともいい、通常は幻聴を含まない。聴覚は非常に敏感であり、正常な人でも防音室内や静かな場所では耳鳴りを感じ取る。これを生理的耳鳴りという。耳鳴りは当人だけしか感じ取ることができないものが多く、自覚的耳鳴りという。ときにカチッカチッという音やドキドキというような音が他人にも聞こえることがある。これを他覚的耳鳴りといい、血管の拍動性雑音や耳小骨筋肉の攣縮(れんしゅく)などが原因のことが多い。
 病的な自覚的耳鳴りは、難聴を伴うものが多く、本人はその難聴を自覚していないことも少なくないが、それが進行して治癒しない高度の難聴や生命に関係してくる聴神経腫瘍(しゅよう)の初期症状であることもあるので、とくに注意する必要がある。すべての難聴が耳鳴りの原因になりうるが、とくに多いのは薬剤による難聴をはじめ、老人性難聴、騒音性難聴、外傷性難聴などである。難聴を伴わない耳鳴りでは、耳以外の病変を考慮しなければならない。むし歯、貧血、高血圧、低血圧、頭蓋(とうがい)内血管腫、脳血管障害、敗血症などをはじめ、全身性疾患の一つの症状であることが少なくない。しかし、ときには原因がみつからないこともある。治療は、原因疾患を診断してそれに対する適切な内科的もしくは外科的治療を行うことが肝要である。対症療法としては精神安定剤などが使用されているが、その使用は慎重を要する。[河村正三]

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