石狩十勝両河紀行(読み)いしかりとかちりようがきこう

日本歴史地名大系 「石狩十勝両河紀行」の解説

石狩十勝両河紀行
いしかりとかちりようがきこう

二冊 松本十郎著 明治九年稿

自筆本 「空語集」一三八・一三九所収

解説 開拓大判官松本十郎が明治九年六―七月に行った民情視察の旅行記録。経路は明治七年B・S・ライマンの鉱物資源調査の後を追い、石狩川を遡行して水源に至り、山脈を越えて十勝大津に着き、さらに海岸沿いに千歳に至り、千歳川から石狩をへて札幌に帰着文中、アイヌ語解やスケッチのほか、明治九年中の樺太アイヌの強制移転に関する黒田清隆長官宛上申書など、いくつかの行政問題の記録もはさむ。この紀行上下に分れ、全体としては松本十郎の辞任帰郷後に整理完成したと推定される。日本庶民生活史料集成第四巻。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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