硝子軟骨(読み)ショウシナンコツ

デジタル大辞泉 「硝子軟骨」の意味・読み・例文・類語

しょうし‐なんこつ〔セウシ‐〕【硝子軟骨】

軟骨うち基質膠原こうげん線維プロテオグリカンを多く含み、均質無構造で、半透明にみえるもの。もっとも一般的な軟骨で、関節気管咽頭肋骨ろっこつなどに存在する。ヒアリン軟骨
[補説]軟骨は軟骨基質成分によって、硝子軟骨・線維軟骨弾性軟骨に区別される。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「硝子軟骨」の意味・わかりやすい解説

硝子軟骨
しょうしなんこつ
hyaline cartilage

ガラス軟骨ともいう。軟骨組織一つで,基質が乳白色,半透明であることからこの名がある。胎児期の軟骨はほとんどこれで,成体では肋軟骨鼻軟骨,喉頭軟骨,気管軟骨などにみられる。

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栄養・生化学辞典 「硝子軟骨」の解説

硝子軟骨

 ヒアリン(様)軟骨ともいう.最も典型的な軟骨.

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世界大百科事典(旧版)内の硝子軟骨の言及

【軟骨】より

…軟骨細胞は,基質中をしみとおってくる組織液から栄養をうけとり,終生細胞分裂と基質形成の能力を保持し,必要に応じて軟骨の形と大きさを変えることができる。 軟骨基質の成分の違いにより,硝子(ガラス∥しようし)軟骨,弾性軟骨,繊維軟骨が区別される。硝子軟骨(図)は半透明,均質無構造で柔軟性に富み,下等脊椎動物や胎生期の高等動物の内骨格を構成し,成体では関節面,肋軟骨,呼吸器(喉頭,気管,気管支)の壁に存在する。…

【軟骨】より

…軟骨細胞は,基質中をしみとおってくる組織液から栄養をうけとり,終生細胞分裂と基質形成の能力を保持し,必要に応じて軟骨の形と大きさを変えることができる。 軟骨基質の成分の違いにより,硝子(ガラス∥しようし)軟骨,弾性軟骨,繊維軟骨が区別される。硝子軟骨(図)は半透明,均質無構造で柔軟性に富み,下等脊椎動物や胎生期の高等動物の内骨格を構成し,成体では関節面,肋軟骨,呼吸器(喉頭,気管,気管支)の壁に存在する。…

※「硝子軟骨」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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