硬膜液(読み)こうまくえき(その他表記)hardener

翻訳|hardener

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「硬膜液」の意味・わかりやすい解説

硬膜液
こうまくえき
hardener

写真のフィルム乾板の感光膜軟化を防ぐ薬液。フィルム,乾板の感光膜ゼラチンは,常温 (20℃) をこえる夏季,または高温迅速処理での現像定着水洗の際,膨潤軟化するので,硬膜液に浸して防止する。その処理には,(1) 水1lカリウムミョウバンまたはクロムミョウバン 30gを溶かした液をつくり,これに現像,定着間のフィルム,乾板を約3分間つける。この場合,前後に2,3回の水洗が必要。 (2) 現像前に,ホルマリンの 0.4%液に3~4分間つける。 (3) 現像液1l硫酸ナトリウムを 40~50gの割合で加える,などの方法が用いられる。ホルマリンの硬膜作用は強いが,目鼻に強い刺激を与える。またカリウムミョウバンを添加した酸性硬膜定着液が通常使われる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む