碇神社(読み)いかりじんじや

日本歴史地名大系 「碇神社」の解説

碇神社
いかりじんじや

[現在地名]中区白島九軒町

広島城下建設以前よりほぼ現在地に鎮座していたといわれる古社で、「安芸国神名帳」に記される安南あなん郡四位一八前のうちの「筥島はこしま明神」に比定される。旧村社。

社伝によれば毛利氏が城下建設のとき、海湾を埋立てる工事を行うためまず海神を祀ったもので、慶長三年(一五九八)当地に真言宗宝勝ほうしよう院が創建されて以来、福島氏時代には一時神田を没収されたが、明治初年まで宝勝院の鎮守社として続いた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android