碧雲荘(読み)ヘキウンソウ

知恵蔵mini 「碧雲荘」の解説

碧雲荘

民家兼アパートとして使用されていた東京都杉並区天沼にある日本家屋。昭和初期に建てられた2階建ての木造建築で、作家太宰治(1909~48年)が36年11月から翌年6月まで最初の妻・初代と共に2階に居住していたことで知られる。太宰はここで代表作『人間失格』の原型とされる短編「HUMAN LOST」を執筆。後に『富嶽百景』でも2階から眺めた富士山の姿を記している。建物は当時の姿のまま残されてきたが、2015年4月、杉並区が複合施設を建設する目的で所有者から土地を取得。建物は売却されていないが、16年度に施設の着工が予定されていることから、建物の保存を望む地元住民や太宰の研究者らが移築視野に引き取り手を探している。

(2015-6-5)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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