(読み)てん

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【臼】より

…図1はそれらの系統化を試みたもので,日本で,臼と総称される搗き臼,挽き臼(磨り臼)のほかに,転動による粉砕用具を含めた。中国では臼といえば,搗き臼を意味し,挽き臼は〈磨〉,転動によるものは〈碾〉と呼んで区別している。古代エジプト時代において,挽き臼としての石製サドルカーンsaddle quernと,木製の搗き臼(杵と臼)の分化が完成しているので,それまでに,古代世界に広く普及していたものと考えられる。…

【碾磑】より

…脱穀用のつき臼と製粉用のすり臼の総称で,動力には水車が使われた。すでに漢代の文献に水を利用した碓,磨の類が現れるが,唐・宋時代に碾磑の成語が広く使用され,元・明以降には古語となった。その語義を説くものとして〈養老令〉の平安初期の注〈令釈〉は〈水碓(みずからうす)也。…

【農具】より


[精白具(製粉具)]
 古くから竪杵と臼が使用され,搗杵(つきぎね)も先秦時代に見られる。漢代になると碓(たい)や畜力使用の碾(てん)が出現し,後漢になると精白に水力が利用されはじめた(水車)。唐代のころから小麦が麦類の中心となった。…

※「碾」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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