日本歴史地名大系 「磐司岩」の解説 磐司岩ばんじいわ 宮城県:名取郡秋保町馬場村磐司岩[現在地名]秋保町馬場 岳山名取川上流、大行(おおなめ)沢との合流点にそびえる、高さ約六〇〇メートルの柱列状の凝灰岩製大絶壁。名取渓谷の南岸は日陰(ひかげ)磐司、北岸は日向(ひなた)(日陽)磐司とよばれ、後者はさらに名取川側の表(おもて)磐司と大行沢側の裏(うら)磐司に分けられる。新緑や紅葉の候の景観が美しく、国指定名勝となっている。「観蹟聞老志」には磐神山(ばんじざん)とみえ、「蒼崕相峙翠岩相並、上有青松紅樹下有屈曲潺湲」と記す。岩の名称はこの山に住んでいた磐次郎・磐三郎兄弟にちなむといわれる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by