磐裂神社(読み)いわさくじんじや

日本歴史地名大系 「磐裂神社」の解説

磐裂神社
いわさくじんじや

[現在地名]日光市上鉢石町

神橋しんきよう畔、大谷だいや川南岸の小丘陵東麓にある。一般にほしの宮とよばれ、祭神は磐裂根裂神。稲荷いなり町を除くひがし町六町の総氏神。「補陀洛山建立修行日記」によれば、日光開山後、勝道は大谷川南岸の精進しようじん峰に小祠を設け、七歳の時夢に現れて日光開山を示した明星神を勧請し、星御前と号したという。「下野国二荒山鉢石星宮御鎮座伝記」には天平宝字元年(七五七)、「堂社建立記」には大同三年(八〇八)創建としている。勝道により大谷川対岸に祀られた深沙王じんじやおう(現深沙王堂)とともに日光山根本の社として崇敬されたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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