磯谷温泉(読み)いそやおんせん

日本歴史地名大系 「磯谷温泉」の解説

磯谷温泉
いそやおんせん

現南茅部町域北西を流れる磯谷川の上流にあった温泉。磯谷川(いそやがわ)温泉ともよんだ。現在温泉旅館はない。湧出量が多く、アルカリ性の硫黄泉で、摂氏七三度。「箱舘御収納廉分帳」によると文政五年(一八二二)にこれまで年二分であった磯谷温泉の冥加金が年二分二朱になっている。松浦武四郎は「蝦夷日誌」(一編)に「其湯清潔云んかたなし、定而玉気なるかと思わる」と記し、効能は「疝気・疹・切疵・眼気・積聚・瘤飲其外腫もの一切ニよろし」という。のち砂原(さわら)村(現砂原町)吉田富蔵が湯守となり、次いで臼尻(うすじり)村中村彦兵衛が譲受け、明治五年(一八七二)頃熊泊(くまどまり)村の川内庄三郎が温泉場を整えた(臼尻村郷土誌)。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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