社会政策学会(読み)しゃかいせいさくがっかい

  • 日本

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

明治・大正時代の学会。1896年(明治29)4月26日、桑田熊蔵(くまぞう)、山崎覚次郎(かくじろう)の発議に高野岩三郎(いわさぶろう)らが参加して社会政策の研究団体を設立、翌年4月24日社会政策学会と命名。毎月1回の例会で社会問題を討議した。経済学者を中心としたが理論研究にとどまらず、足尾鉱毒事件調査など実際問題や政策の提言にも熱意を示す総合的な学会であった。1907年(明治40)12月に工場法を論題としたことを皮切りに公開の活動を開始、記録を『社会政策学会論叢(ろんそう)』として刊行するなど啓蒙(けいもう)的役割も担った。労働問題の解決に力を注ぎ、22年(大正11)282名の会員を数える。ドイツの同学会に範をとり社会主義と一線を画し、社会改良主義の立場を貫いたが、24年12月の第18回大会を最後に休眠状態に入った。[成田龍一]
『住谷悦治著『日本経済学史』(1958・ミネルヴァ書房) ▽『社会政策学会史料集成 別巻1 社会政策学会史料』(1978・御茶の水書房)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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