祇園鉾(読み)ぎおんぼこ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「祇園鉾」の意味・わかりやすい解説

祇園鉾
ぎおんぼこ

京都市の祇園祭(7月17~24日)に練り出す、山鉾を模した郷土玩具(がんぐ)。平安朝時代の疫病退散の御霊会(ごりょうえ)が、山鉾の始まりという。祇園鉾には、鉾の頂上に長刀(なぎなた)を配した長刀鉾神功(じんぐう)皇后御帰陣の軍船にかたどった船鉾の2種がある。厚紙木製で、土製の人形が乗っており、祭りの期間中祇園周辺の露店で売られてきた。最近は観光土産(みやげ)用として、さらに小型で模型化したものが常時売られている。

[斎藤良輔]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android