山鉾(読み)やまぼこ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

山鉾
やまぼこ

神社祭礼に引かれる山車の一つ。車の台の上に家や山などのつくりものをして,その上になぎなたなどを立てたもの。平安時代大嘗祭悠紀(ゆき),主基(すき)の両国から出された標山(しるしやま)に始まる。各地の祭礼に見られるが,京都府京都市祇園祭の山鉾が有名。山鉾をはじめ山車を引き回して行なわれる 18府県 33の祭りが 2016年に「山・鉾・屋台行事」として国際連合教育科学文化機関 UNESCO世界無形遺産に登録された。

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百科事典マイペディアの解説

山鉾【やまぼこ】

祭礼のときに引き出すもの。古代の大嘗会(だいじょうえ)のときの標山(しめやま)を模したものという。今日では山車(だし)の上に家を造り,その屋根の上にさらに飾物をつけてこれを鉾という。祇園(ぎおん)祭のものが有名。

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大辞林 第三版の解説

やまぼこ【山鉾】

祭礼の山車だしの一。山形の台の上に鉾・なぎなたなどを立てる。特に京都の祇園会ぎおんえのものが有名。やまほこ。やま。 [季] 夏。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

山鉾
やまぼこ

神霊の依代(よりしろ)で、祭礼の神幸のときに引き出すもの。山は曳山(ひきやま)とか山車(だし)ともいわれるように、人形を飾って囃子(はやし)の人たちが乗り、曳子が綱で引く屋台のことであり、鉾は屋台の上に立てて飾るものをいう。神霊がこれにのりうつって村や町を巡幸し、氏子の生活を見守る趣旨のもので、神輿(みこし)の御幸(みゆき)と同様の意味をもつ。京都の祇園(ぎおん)祭の山鉾巡行や岐阜県の高山祭など著名で大掛りなものも多いが、村々では唐傘(からかさ)形のものに布をかぶせた素朴なものもみられる。夏祭りの風流(ふりゅう)として華麗に発展した。[井之口章次]

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精選版 日本国語大辞典の解説

やま‐ぼこ【山鉾】

〘名〙 山車(だし)の一種。台の上に山の形などの造り物があって、ほこ・なぎなたなどを立てるもの。京都の祇園会のものが特に有名。やま。山棚。《季・夏》
※親元日記‐寛正六年(1465)五月六日「祇園会山戈事」
※虎明本狂言・千鳥(室町末‐近世初)「まづ山ほこがわたりまらしたが」

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世界大百科事典内の山鉾の言及

【山車】より

…柳田国男のいう〈見せる祭り〉を構成する中心的な装置となっている。京都祇園祭(ぎおんまつり)の山鉾は,その代表的なものである。ほかに,だんじり,曳山(ひきやま),山笠(やまがさ),太鼓台(たいこだい)など,時代や地方によって名称や形態は多様である。…

【依代】より

…長い棒の先端にシデをつけ,御幣と呼んでこれを依代とすることも多い。村の祭祀で頭家(とうや)となった家にたてられるオハケも依代であり,長野県の諏訪大社で6年ごとの大祭にたてられる御柱(おんばしら)や,変容はしているが京都の祇園祭の山鉾(やまぼこ)もその高く掲げた棒を依代としたものである。【西垣 晴次】。…

※「山鉾」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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