デジタル大辞泉
「山鉾」の意味・読み・例文・類語
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やま‐ぼこ【山鉾】
- 〘 名詞 〙 山車(だし)の一種。台の上に山の形などの造り物があって、ほこ・なぎなたなどを立てるもの。京都の祇園会のものが特に有名。やま。山棚。《 季語・夏 》
山鉾〈洛中洛外図屏風〉
- [初出の実例]「祇園会山戈事」(出典:親元日記‐寛正六年(1465)五月六日)
- 「まづ山ほこがわたりまらしたが」(出典:虎明本狂言・千鳥(室町末‐近世初))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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山鉾
やまぼこ
神霊の依代(よりしろ)で、祭礼の神幸のときに引き出すもの。山は曳山(ひきやま)とか山車(だし)ともいわれるように、人形を飾って囃子(はやし)の人たちが乗り、曳子が綱で引く屋台のことであり、鉾は屋台の上に立てて飾るものをいう。神霊がこれにのりうつって村や町を巡幸し、氏子の生活を見守る趣旨のもので、神輿(みこし)の御幸(みゆき)と同様の意味をもつ。京都の祇園(ぎおん)祭の山鉾巡行や岐阜県の高山祭など著名で大掛りなものも多いが、村々では唐傘(からかさ)形のものに布をかぶせた素朴なものもみられる。夏祭りの風流(ふりゅう)として華麗に発展した。
[井之口章次]
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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山鉾【やまぼこ】
祭礼のときに引き出すもの。古代の大嘗会(だいじょうえ)のときの標山(しめやま)を模したものという。今日では山車(だし)の上に家を造り,その屋根の上にさらに飾物をつけてこれを鉾という。祇園(ぎおん)祭のものが有名。
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山鉾
やまぼこ
台の上に山に擬した作り物をのせ,その山の上に鉾をたてたもの。京都の祇園祭など,御霊会(ごりょうえ)系統の祭礼に典型的にみられる。大嘗祭で神を移動するのに使った標山(しめやま)が原形といわれる。祓い清める意味のある鉾と神霊のよる山とを結びつけたもの。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の山鉾の言及
【山車】より
…柳田国男のいう〈見せる祭り〉を構成する中心的な装置となっている。京都[祇園祭](ぎおんまつり)の山鉾は,その代表的なものである。ほかに,だんじり,曳山(ひきやま),山笠(やまがさ),太鼓台(たいこだい)など,時代や地方によって名称や形態は多様である。…
【依代】より
…長い棒の先端にシデをつけ,御幣と呼んでこれを依代とすることも多い。村の祭祀で頭家(とうや)となった家にたてられるオハケも依代であり,長野県の諏訪大社で6年ごとの大祭にたてられる御柱(おんばしら)や,変容はしているが京都の祇園祭の山鉾(やまぼこ)もその高く掲げた棒を依代としたものである。【西垣 晴次】。…
※「山鉾」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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