祝田村(読み)ほうだむら

日本歴史地名大系 「祝田村」の解説

祝田村
ほうだむら

[現在地名]細江町中川なかがわ

西流する都田みやこだ川の下流域に位置し、東は瀬戸せと村。田園部を川辺かわなり、丘陵部を山手やまてという。中世の祝田御厨・祝田郷の遺称地。「遠江国風土記伝」に祝田村の「旧名は神田、又八都射幾やつざきと云ひ、又八田はたと云ふ」とある。八田は当地の蜂前はちさき神社の別名羽鳥はとり大明神の羽鳥(ハトリは機織が本義とみられる)に通じるという。正保郷帳に村名がみえ、田方七六五石余・畑方一三〇石余、旗本井伊谷近藤領、ほかに大藤だいとう(現廃寺)領四石余、大明神領(現蜂前神社)五石とその神主屋敷四斗余、光西院・慶雲院(ともに現廃寺)善明ぜんみよう(現臨済宗方広寺派善明寺)の各寺領一石余がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android