神代宿(読み)かじろじゆく

日本歴史地名大系 「神代宿」の解説

神代宿
かじろじゆく

[現在地名]豊野町大字豊野

南北に通ずる神代道(立町)とこれと枡形に交わる飯山いいやま(横町)が通じ、北の交差点に臨んで番所が置かれ、南の交差点に南面に「是ハ善光寺みち」、東面に「これよりぜんくハうしみち」と刻した石の道標(現存)がある。北の牟礼むれい宿へ二里、南の長沼ながぬま宿へ一里、東の浅野あさの宿へ一八町、西の善光寺ぜんこうじ宿へ二里三〇町。

元文四年(一七三九)九月二五日付、長沼上町ながぬまかんまち(現長野市)・神代村ほか八ヵ村から幕府評定所に提出された請書「差上申一札之事」(長野市長沼内町共有)によって、北国脇往還脇道(神代道・松代道)宿場として正式に成立した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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