日本歴史地名大系 「神南庄」の解説
神南庄
こうなんのしよう
興福寺一乗院領荘園であり、
<資料は省略されています>
とある。もっとも一乗院良円が鎌倉初期に売却したため、大乗院別相伝領になったという。明確でないが、本家一乗院、領家大乗院、預所法輪寺であろう。買得以後の大乗院の収取も明らかでないが、「大乗院雑事記」文明一二年四月六日の条に「神南院御油五升(中略)此御油下地者平群郡神南田下地也、自一乗院家当門跡買得之地也」、同二二日条に「四月分御油五升」とある点からみると、同院収取は月に五升の灯油であったと考えられる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報