斑鳩町(読み)イカルガチョウ

日本歴史地名大系 「斑鳩町」の解説

斑鳩町
いかるがちよう

面積:一四・五八平方キロ

県西北部を占める奈良盆地の西北隅から矢田やた丘陵の東南麓に位置し、法隆寺中心にその周辺の地域を占める。南北六・四キロ、東西四・四キロ。南部の大部分平地で、北部は丘陵からなり、東北境に松尾山(三一五・四メートル)がある。東南は富雄とみお川によって安堵あんど村に、東北は大和郡山市に接する。北部の一端は生駒市に境し、西方平群へぐり三郷さんごう両町に接している。南は大和川を挟んで北葛城郡河合町に境する。

明治二二年(一八八九)当町域内の一四村が合併して、法隆寺ほうりゆうじ村・竜田たつた村・富郷とみさと村が成立した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「斑鳩町」の意味・わかりやすい解説

斑鳩〔町〕
いかるが

奈良県西部,奈良盆地西部の町。 1947年龍田町,法隆寺村,富郷村が合体して発足。 601年聖徳太子が斑鳩宮を造営した地といわれ,町名もこれに由来。法隆寺中宮寺 (斑鳩尼寺) ,法起寺法輪寺など国宝,重要文化財を所蔵する有名な古刹や,藤ノ木古墳三井瓦窯跡など史跡が多い。法隆寺の仏教建造物は世界遺産の文化遺産に指定され,周辺の文化財群とともに環境保全がはかられている。米作のほか果樹栽培が行われる。西部は矢田県立自然公園に属し,町域南部を国道 25号線,JR関西本線大和路線が通る。面積 14.27km2人口 2万7587(2020)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む