神戸神社(読み)かんべじんじや

日本歴史地名大系 「神戸神社」の解説

神戸神社
かんべじんじや

[現在地名]上野市上神戸 宮本

東方に長田ながた(木津川)が流れる。祭神は大日貴命・倭姫命以下二二柱。明治四〇年(一九〇七)上林うえばやし、翌年上神戸かみかんべ・下神戸・比土ひど古郡ふるごおり枅川ひじきがわ鎮座する三十数社を当地の穴穂あなほ宮に合祀し(高瀬神社を除く)社名を神戸神社とした。穴穂宮は倭姫命が神霊を伊勢へ遷座する途次しばらく奉斎したと伝え(皇太神宮儀式帳)神館かんだちノ社ともよばれた(伊水温故)。なお嘉吉元年(一四四一)の興福寺官務牒疏(内閣文庫蔵)は「伊賀国六箇所」の一つとして「神館社、在同郡神戸郷、皇太神、倭比命、二神、別当僧、西徳寺」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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