長田(読み)オサダ

デジタル大辞泉 「長田」の意味・読み・例文・類語

おさだ〔をさだ〕【長田】

姓氏の一。
[補説]「長田」姓の人物
長田新おさだあらた
長田秋濤おさだしゅうとう
長田弘おさだひろし

ながた【長田】[姓氏]

姓氏の一。
[補説]「長田」姓の人物
長田秀雄ながたひでお
長田幹彦ながたみきひこ

ながた【長田】[地名]

神戸市の区名。昭和20年(1945)林田はやしだ区と須磨区一部とを合わせて成立

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精選版 日本国語大辞典 「長田」の意味・読み・例文・類語

なが‐た【長田】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 細長い田。一説に田の美称ともいう。
    1. [初出の実例]「即ち、其の稲(いな)を以て始めて天(あま)狭田(さた)、及び、長田(ナカタ)を殖ふ」(出典日本書紀(720)神代上(兼方本訓))
  2. [ 2 ] 神戸市の行政区の一つ。昭和二〇年(一九四五)林田区と須磨区の一部が合体して成立。区中南部、中央部を苅藻川が南流する。北部は住宅地、南部は工業地域。長田神社がある。

おさ‐だをさ‥【長田】

  1. 〘 名詞 〙 ( 平治の乱に敗れた源義朝をだまして湯殿で殺した長田忠致(ただむね)がきわめて臆病であったと伝えられたところから ) 臆病者をいう。
    1. [初出の実例]「例の長田がそりゃ出る出る娘みてあいつは町には置れまい」(出典:雑俳・千枚分銅(1704))

おさだをさだ【長田】

  1. ( 「おさた」とも ) 姓氏の一つ。

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日本歴史地名大系 「長田」の解説

長田
ながた

[現在地名]宜野湾市長田一―四丁目・宜野湾一―三丁目

宜野湾ぎのわん地区の東にある。伝承によるともとは長田原ながたばると称し、乾隆四五年(一七八〇)頃に中城なかぐしく間切から移住した人人が入植し構えた屋取集落(宜野湾市史)。「おもろさうし」巻一五の五二には当地の原名大田原うふたばると考えられる「大た」がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

百科事典マイペディア 「長田」の意味・わかりやすい解説

長田[区]【ながた】

兵庫県神戸市の一区。神戸市街地西部にあたり,新湊川両岸を占める。大正期から始まったゴム靴などのゴム製品工業をはじめ,零細企業が集中。北部の丘陵地帯は住宅地区。山陽本線,山陽電鉄本線,市営地下鉄各線,神戸高速鉄道神戸電鉄通じ長田神社がある。1995年1月の兵庫県南部地震では死者907人,倒壊・焼失家屋2万8637戸という大きな被害をうけ,ケミカルシューズ製造の中小工場多数が焼失。11.36km2。10万1624人(2010)。

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世界大百科事典(旧版)内の長田の言及

【向原[町]】より

…町域南部は平安時代末期には厳島神社領とされており,中世には一帯に毛利氏の勢力が及び,古吹(こぶき)ヶ城(有富氏),日下津(ひげつ)城(坂氏)など毛利氏一族の城もあった。江戸時代,長田には三篠川舟運の港があり,川筋一帯の年貢米や鉄などが広島城下に運ばれた。良質の米を産するが,林業が盛んで造林が推進され,木材,パルプ材を出荷する。…

※「長田」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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