神田川原通
じんでんがわらどおり
宇和島城下の南、神田川左岸の山沿いに形成された町。宇和津彦神社の神領田があったので、神田川の名がついたという。
元禄一六年(一七〇三)七月の城下町絵図には屋敷はなく、毛山村に属する地域であったとみられるが、文久二、三年(一八六二、三)頃の城下町絵図には屋敷地が形成されている。江戸中期以降、下士の居住地域として造成され、神田川に沿って家屋が建てられたのであろう。小字に法円寺前・中ノ町・泰平寺前・御通橋前・勧進橋前・谷川口・戸板口などがある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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