日本歴史地名大系 「神路川」の解説 神路川かみじがわ 三重県:志摩郡磯部町神路川伊勢国と志摩国の国境逢坂(おうさか)山(三六七・七メートル)から発源して磯部町域を南東流し、伊雑(いぞう)ノ浦に流入する。神路川・野(の)川・池田(いけだ)川が河口につくった小沖積低地は、小さいながら志摩半島で最大の農耕地となっている。この河谷は志摩から伊勢神宮ならびに宇治・山田(現伊勢市)地方への通路にあたるので神路川と称され、伊勢側の島(しま)(志摩)路(じ)川と相対し両国を結ぶ重要路であった。寛文十年伊雑宮神主等謀計伊雑宮古図(東大史料編纂所蔵)によると、その頃の神路川は恵利原(えりはら)村のすぐ南側で二つに分れ、東側の流れは伊雑宮社殿南の松林の西を流れて野川に合流し、現在の新田地帯は中洲になっている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by