磯部町(読み)いそべちよう

日本歴史地名大系 「磯部町」の解説

磯部町
いそべちよう

面積:七八・一二平方キロ

志摩半島のほぼ中央部を占め、リアス海岸的矢まとや湾の湾奥、伊雑いぞうノ浦を囲むようにあり、浦に流入する川・神路かみじ川・池田いけだ川によって小さいながら半島最大の沖積低地を形成している。神路川と伊勢側の島路しまじ川を結ぶ河谷は恵利原えりはらから朝熊あさま山の南を経て宇治(現伊勢市)に至る逢坂おうさか越のルートで磯部路ともいう。宇治・山田(現伊勢市)への短絡路で、現在はこれをほぼ踏襲して伊勢道路が通じている。先志摩さきしま地方と鳥羽を結ぶ志摩半島縦断路のほぼ中央で、交通上の結節地で志摩半島のバス交通の基地となり、パールロードも通じた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報