神通寺四門塔(読み)じんつうじしもんとう(英語表記)Shen-tong-si si-men-ta

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「神通寺四門塔」の意味・わかりやすい解説

神通寺四門塔
じんつうじしもんとう
Shen-tong-si si-men-ta

中国,山東省歴城県柳埠鎮にある神通寺の塔。寺は南燕主慕容徳が天竺僧郎禅師のために創立したもので,建物としては,四面に入口を開く「四門塔」のみが残っている。建立年代は旧銘文によれば,東魏,武定2 (544) 年と考えられる。四門塔は石造単層になっており平面方形で1辺約 7.4m,全高約 13m。入口の上部アーチで装飾されている。内部中央に壁体があって,その四周に仏壇が造られている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の神通寺四門塔の言及

【塔】より

…現存する塔のうち最古の遺構は,塼造では12角15層密檐式の嵩岳寺(すうがくじ)塔(河南省登封。北魏,520),石造では方形単層の神通寺四門塔(山東省歴城。東魏,544,または隋,611),木造では8角5重裳階(もこし)つきの仏宮寺釈迦塔(山西省応県。…

※「神通寺四門塔」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」