神長守矢邸(読み)じんちようもりややしき

日本歴史地名大系 「神長守矢邸」の解説

神長守矢邸
じんちようもりややしき

[現在地名]茅野市宮川 高部 大道上

高部たかべ村の東南部に位置し、北側を御柱道おんばしらみちが通っている。諏訪大社上社の神長官じんちようがんであった守矢家の邸である。邸内に御頭みさく神・御頭役郷庄の精進屋遺跡・祈祷殿・旧祈祷殿遺跡・勅使殿・かじの木の古株等があり、邸裏に神長官裏古墳がある。守矢家に伝存する文書・古記録等膨大な数量が保存され、そのうち中世に関するもの一五五点が紙本墨書守矢家文書と名付けられ、昭和四一年(一九六六)長野県宝に指定された。

神長官は洩矢神の後裔と伝えられ、上社五官の主座である。洩矢神は「諏方大明神画詞」の六月の条に、

<資料は省略されています>

とあって、明神垂迹以前より諏訪にあった神とされている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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