祥瑞寺(読み)しようずいじ

日本歴史地名大系 「祥瑞寺」の解説

祥瑞寺
しようずいじ

[現在地名]大津市本堅田一丁目

本福ほんぷく寺の北にある臨済宗大徳寺派寺院。山号太平山、本尊釈迦如来坐像。近江の臨済禅の中心道場として知られていた。文政八年(一八二五)の本堅田古絵図(本堅田共有文書)では四方が堀で囲まれている。創建は元弘二年(一三三二)頃、延暦寺横川よかわ楞厳りようごん院に属したとみられる了本房が開いた玉泉ぎよくせん庵にかかわる。同庵は天台寺院であったが、観応二年(一三五一)二月五日堅田かたた荘の荘務をしていた尭家が同庵を帰依する京都大徳寺の良和に寄進、良和はこれを延文四年(一三五九)七月一八日大徳寺に寄進した(大徳寺文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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