日本歴史地名大系 「福束村」の解説 福束村ふくづかむら 岐阜県:安八郡輪之内町福束村[現在地名]輪之内町福束揖斐(いび)川左岸に位置し、南は福束新田・豊喰(とよばみ)新田。福塚とも記す。豊臣秀吉から与えられた天正一六年(一五八八)一二月一二日の市橋長勝領知目録(内閣文庫蔵)に「弐百壱貫五百文 半分 福塚之郷」とみえる。現在の揖斐川河川敷にあったとされる福束城は、応永二一年(一四一四)土岐氏の命により伊勢との舟運を取仕切っていた福束益行が築城、その後一時市橋下総守が在城したが、天正一七年丸毛兼利が入部。関ヶ原の合戦で西軍に属したため廃城となったという(美濃国諸旧記)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報