福渡町(読み)ふくわたりまち

日本歴史地名大系 「福渡町」の解説

福渡町
ふくわたりまち

[現在地名]津山市福渡町

坪井つぼい町の南裏に東西に延びる両側町。東は戸川とがわ町・三丁目さんちようめ、西は徳守とくもり宮、南は表溝(「武家聞伝記」慶安二年条)を隔てて南新座みなみしんざ侍屋敷。正保城絵図に町屋が記され、元禄町絵図に「フクハタリ町」とみえる。「森家先代実録」慶長八年(一六〇三)条によると、旭川の川湊福渡村(現御津郡建部町)の移住者によってつくられた町。「津山誌」に「初め南方福渡駅を経て府に詣る者、先つ此町に入るを以て福渡町と名つく」とあるのは検討を要する。元禄一〇年(一六九七)の家数等改帳によると家数四六、本役四三軒、町筋東西八八間・通道町幅二間五尺、関貫二。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報