日本歴史地名大系 「福貴浦」の解説 福貴浦ふつきうら 宮城県:石巻市福貴浦[現在地名]石巻市福貴浦牡鹿(おしか)半島西岸の中央突出部南側、凹所の最奥部に立地。岸伝いに西は鹿立浜(しだちはま)、東は小網倉浜(こあみくらはま)(現牡鹿郡牡鹿町)に接する漁村。村名由来は福貴屋敷が起源とも(宮城県地名考)、往古ここに長者が住んだからとも伝える(石巻市史)。福貴屋敷地内の丘陵端に縄文時代前期から古代の福貴屋敷貝塚があり、集落東方の海岸沿いに延慶三年(一三一〇)の板碑を擁する古墓群がみられ、集落形成の時期は狐崎浜(きつねざきはま)とほぼ同時代と推定されている。正保郷帳に田五八一文・畑一五六文とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by