日本歴史地名大系 「福貴野村」の解説 福貴野村ふきのむら 大分県:宇佐郡安心院町福貴野村[現在地名]安心院町福貴野山(やま)ノ口(くち)村の南、深見(ふかみ)川上流域にある。同川は当地付近では福貴野川ともいう。富貴野とも記した。ほぼ全域が山間部の村で、南は寒水(そうず)村。近世の領主の変遷は妻垣(つまがけ)村に同じ。小倉藩元和人畜改帳にみえる高四四石余の「桑木野村」が当村のことと思われ、「人畜共ニ無御座候」とみえる。「四日市村年代記」によると、延宝二年(一六七四)の松木組二二ヵ村のうちに「冨貴野」が含まれていた。その後の郷村帳類では畳石(たたみいし)村の枝郷扱いで、同村に含まれて高付されていたが、実際には一村であったと思われる(享保二年中津藩郷村高帳など)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by