私等ん(読み)わっちらん

精選版 日本国語大辞典 「私等ん」の意味・読み・例文・類語

わっちら‐ん【私等ん】

  1. ( 「わっちらの」の変化した語 )
  2. [ 1 ] 〘 連語 〙 わたしらの。わたしたちの。
    1. [初出の実例]「私(ワッチ)らん近所に居た法印」(出典滑稽本八笑人(1820‐49)五)
  3. [ 2 ] 〘 名詞 〙 江戸吉原、特に江戸町の松葉屋で、姉女郎をさしていった語。おいらん。
    1. [初出の実例]「松ばやじゃあ、あね女郎の事をわっちらんといふね」(出典:洒落本・通言総籬(1787)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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