秋の色種(読み)あきのいろくさ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「秋の色種」の意味・わかりやすい解説

秋の色種
あきのいろくさ

長唄曲名。弘化2 (1845) 年麻布不二見坂の南部侯邸の新築祝いのため開曲。南部侯 36代佐竹利敬 (としのり) の未亡人教子 (のりこ) ,または 39代信侯 (のぶとも) 作詞と推定されるが,あるいは両人合作という説もある。作曲は 10世杵屋六左衛門。本調子,二上り,三下りと転調。秋の情景を歌った上品な純鑑賞用長唄。「前弾き」「虫の合方」「琴の合方」,あるいは上調子など,三味線が大いに活躍する名曲

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