秋葉原無差別殺傷事件(読み)あきはばらむさべつさっしょうじけん

共同通信ニュース用語解説 「秋葉原無差別殺傷事件」の解説

秋葉原無差別殺傷事件

2008年6月8日午後0時半ごろ、JR秋葉原駅近くの歩行者天国にトラックが突っ込んで通行人をはねた後、運転していた当時25歳の加藤智大かとう・ともひろ元死刑囚が買い物客らをダガーナイフで襲い、7人が死亡、10人が重軽傷を負った。元死刑囚は殺人などの罪に問われ15年2月に最高裁で刑が確定した。上告審判決は「没頭していたインターネット掲示板で受けた嫌がらせに怒って犯行に及んだ」と動機を認定。22年7月に刑が執行された。事件を機に刃渡り5・5センチ以上で両刃刃物所持を禁止する改正銃刀法が09年に施行された。

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知恵蔵 「秋葉原無差別殺傷事件」の解説

秋葉原無差別殺傷事件

2008年6月8日、東京都千代田区の秋葉原電気街の交差点で通行人ら17人が無差別に殺傷された事件。静岡県裾野市の派遣会社員加藤智大被告(25)は、沼津市内で借りたレンタカーのトラックで秋葉原の歩行者天国に突っ込み、通行人をはねたのち、車から降りてナイフで刺すなどして7人を殺害、10人に重軽傷を負わせた。
加藤被告は事件当日の早朝から直前まで携帯サイトの掲示板に犯行を予告する書き込みをしたが誰からも反応がなく、「色々書いているのに誰も見てくれない」「見た人に犯行を止めてほしかった」と供述した。また事件に至る経緯については「現実の世界でもネットの世界でも孤独になった。ネットの世界の人間に自分の存在を気付かせてやろうと事件を考えた」と供述している。事件を受けて警視庁は秋葉原の歩行者天国を「当分の間中止」にしている。

(朝日新聞出版 / 2008年)

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