科学技術・学術政策研究所(読み)かがくぎじゅつ・がくじゅつせいさくけんきゅうじょ(その他表記)National Institute of Science and Technology Policy; NISTEP

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

科学技術・学術政策研究所
かがくぎじゅつ・がくじゅつせいさくけんきゅうじょ
National Institute of Science and Technology Policy; NISTEP

科学技術と学術の振興政策立案にかかわる調査,研究を行なう文部科学省直轄の機関。略称 NISTEP。1988年7月,科学技術庁が科学技術政策研究所として設立。2001年1月の中央省庁再編に伴い,文科省の付属研究機関となった。2013年に改組し,現名称に変更。科学技術が国際的にも国内的にも重要な政策テーマとなったことから,研究開発への予算割り当て,必要な研究機関の設立,研究者の育成や国際協力のあり方などについての調査,研究を目的に設立された。日本の科学技術政策の歴史的研究や今日の課題にそった調査,国際会議の開催,学術振興に関する基本政策についての調査,研究などを行なっている。国内の基礎研究への投資の大幅な増額若者の理工系離れ防止の重要性などを提言してきた。アメリカ合衆国議会の技術評価局 OTAなどと比べて行政からの独立性は弱い。

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